2023年5月にデビュー25周年記念として椎名林檎の過去作品のアナログレコードが発売されました。その中のデビューアルバムの「無罪モラトリアム」をご紹介します。
熱狂的なファンの多い椎名林檎
椎名林檎は男女問わず熱狂的なファンの方が多く、こうしたブログを書くと細かい所突っ込まれたりもっと深い事情を知っている方が多いと思います。なのでちょっとおっかなびっくりですが私も椎名林檎の一ファンですので、レコードが一挙に再発売されたこのタイミングでご紹介したいと思います。
今回ご紹介する椎名林檎の「無罪モラトリアム」アナログレコードはデビュー10周年の2008年に今回ご紹介のデビューアルバム以外も含めて初回限定盤として発売されています。
当時は今ほどアナログレコードブームは来てなかったですが瞬時に売れてしまっています。また中古レコード市場にもほとんど出回りません。
中古レコード屋やネットで見つけたらラッキーですが、しかしその価格は5万円から10万円以上と高額になります。貴重な椎名林檎のレコードを欲しい人がたくさんいるにも関わらず、所有しているファンは決して売りたくないのです。椎名林檎のファンの方々愛をすごく感じます。
私も2008年発売の椎名林檎のレコードは1枚もっているのですが、デビューアルバム「無罪モラトリアム」は見つけても高くて買えなかったので今回の再発売で買わせていただきました。嬉しいです。
2008年レコードは1枚組。2023年レコードは180g重量盤の高品質で2枚組になっています。
デビューアルバム「無罪モラトリアム」
椎名林檎さんはCD時代真っ只中にデビューしているので、アナログレコードを意識(A面B面など)しているとは思えないし、販売会社も新人歌手に自由にさせるとは思えない。そういう意味で椎名林檎の曲以外のアルバム作りの拘りがあまり使われていないレコードとして面白いと思っています。
例えば椎名林檎のアルバムは曲のタイトルの並びをシンメトリー(文字数が対称になっている)にしたり、曲間が長いのを極端に嫌って短くしていたりというのが椎名林檎のアルバムではあたり前のようになっていますが無罪モラトリアムでは見られません。
また曲に関しては、最近は大御所アレンジャーやビッグネームミュージシャンを従えていますが、無罪モラトリアムはかなりシンプルなロック調のアレンジで演奏自体もシンプルです。
またエンジニア/プロデューサーの井上雨迩さんが参加していないのもこのアルバムだけかな?すいませんこれは未確認です。
井上雨迩さんについてはウィキペディア付けておきます。
この1曲
B面2曲目の「茜さす帰路照らせど・・・」。あえてこの美しいバラードを選びます。
「歌舞伎町の女」「丸の内サディスティック」など最近もアレンジ変えて東京事変でも歌っているナンバーが収録されており、しかも先に書いたようにシンプルで世に出た最初の演奏であるのですが。。。しかしあえて最近ライヴでもほとんど歌わないが心に響くこのバラードにしました。
※この1曲の選んでいる想定は、レコードとオーディオの準備があって他人に聴いてもらうシチュエーションで、単純に最初から針を落として聴いてもらうのも芸がないと思い、最初に何を聴いてもらいたいかで決めています。いつもとても悩んでいます(笑)
できれば無罪モラトリアムの2008年盤と2023年盤の聴き比べをしたいところですが、多分2008年盤は見つけても経済的理由で買えないと思います。
誰か貸してくれないかな!!! でもこうした違い(発売日の限定版での音や中古レコード市場での価格差など)を感じるのもレコードの楽しさの一つでもあります。
レコードはいいよ!