レコード買う時にジャケ買いと言うのをよくします。内容わかっていないけれどジャケットの写真やデザインに惹かれてかってしまうケースです。
今回ご紹介するのは、私がジャケ買いしたジャズオルガン奏者のGROOVE HOLMES。あまりカタカナ表記を見たことが無いので今回は英語表記でいきます。
オルガン奏者は珍しいという印象がある方がいらっしゃるかも知れませんが、ジャズの世界ではジミースミスやチャールズアーランド、ジャックマクダフなど、少しファンク系になりますが有名なミュージシャンがいます。その中で数年前に中古レコード屋でジャケ買いしたこの1枚をご紹介します。
ジャケ買い
記録を付ける習慣がなかったので何年前の何時に買ったのかは覚えてないのですが、今年(2023年8月)のような暑い夏だったことは覚えています。
買った中古レコード屋は川崎駅近くにある「Tops」。
※リンク付けておきますが、雑居ビルの3階にある中古レコード屋で店主一人でやっているお店です。階段しかなく登っていくのに最初は少し勇気いりますが、店に入ると普通の中古レコード屋です。
このレコード屋に汗だくでたどり着いた時、店主はいつもの通り黙々と作業していたのですが、ちょうどこのレコードが入荷したところのようで、内容を確認して値段決めて新着のコーナーに入れるところでした。店主が新着コーナーに入れるほんの2メートルの距離で店主が抱えるこのレコードジャケットにビビッと惹かれるものを感じてしまいました。
少しタイミングをおいてから新着コーナーに行ってこのレコードを手に取った。
写真の通りこの暑い夏にぴったりの健康美の水着の女性。南国風のシチェーションでいやらしさの全くないジャケット。いいじゃないか。
GROOVE HOLMESは知っていたが印象に残るほどでなく他の演奏メンバーも知らないミュージシャンばかり。少し隠れてspotifyでチェック。しかしこのアルバムは見当たらない。(音楽配信がなかった昔はこんなことは出来なかった)
たしか2000円くらいだったと思うので、迷う値段でもなかった。これは買うしかない。
レコードコレクターの皆さんは当たり前かもしてませんが、レコード初心者の皆さんこれが
「ジャケ買い」です!!!
私は比較的にジャケ買いの成功率は高いと思っています。と言うか内容に関しては失敗は無いのです。知らない音楽に触れられることや初めてのミュージシャンの音楽傾向がわかる事、またあまり内容がしっくりこなかったら相性が合わない事がわかる事。などいい事ばかりです。
唯一失敗と言えるのは高額つぎ込んだ時ですね。※競馬やパチンコと一緒です(笑) 経済事情は人それぞれです)
アルバム内容
organ:Groove Holmes, t.sax:Houston Person, drums:Idris Muhammad, guitar:Bob DeVos, conga:Buddy Caldwell の5にんです。
オルガンには足でペダルを踏んでベースの音を出すことができるので、メンバーにベーシストはいません。
Groove Holmesは一部表記にRichard “Groove” Holmesと書かれます。多分こちらが本名なのだと思います。レコード屋では頭文字「G」のコーナーに分類する店と「R」のコーナーに分類する店があります。
Groove Holmesは1960年代半ばから活躍していたミュージシャンで、ハードバップのジャズからソウルファンク系ジャズまで幅広く演奏する印象を持っています。
このアルバムはジャケットの通り、ゴリゴリのジャズでもソウルでもなく、夏の日差しを木漏れ日に浴びながらゆったり気持ちよく聴ける曲が収録されています。
リードを挽くオルガンとテナーサックスも鋭角な感じではなくとても柔らかいトーンでの演奏となっています。
レコードに針を落として、お酒片手にこのジャケットを見ながらゆっくり音楽に浸れる1枚です。
この1曲
B面1曲目の「DI NOTHIN’ TILL HEAR FROM ME」です。ビリーホリディも録音していた有名な曲ですがゆったりした4ビートの曲でサックスとオルガンの旋律を弾き合う
フレーズが心地よく、8分57秒の長めの曲ですが最高です。アルバムタイトル曲はA面1曲目でそちらも素敵です。両面共に出だしの曲のインパクトを意識した作りなのかも知れません。
是非聴いてみてください。
またレコード初心者の方は、是非レコード屋で物色している時にジャケ買いもチャレンジしてみてください。気に入ったのがなければ買わなければよいのです。しかし何か気になるレコードは悩むなら自分で決めた予算内ならチャレンジしてください。上記で書いたように音楽の幅が広がるだけで失敗はないですよ。
レコードはいいよ!