Stan Getz With Bill Evans Trio 「 Live In Belgium 1974」

おすすめレコード

今回ご紹介するのは、1974年にヨーロッパベルギーでのライヴ盤です。ただしUnofficial Release(非公式盤)です。演奏内容の素晴らしさに加えレコードならではの楽しさのあるレコードになります。

Unofficial Release(非公式盤)

ジャケットの表裏の写真とブログトップに盤ラベルの写真を載せました。御覧の通り解説が全くないので情報がありません。
たぶん大手のレコード会社が関与せず限定的に発表されたものと思います。当時はライヴの音を勝手に録音してコピーレコードで発売しているもの(通称海賊版)のようなは出回っていました。当然違法です。
今回ご紹介しているレコードは、Unofficial Releaseではありますが、限定数で発売されたものではないかと思います。中古レコード屋で何度か見かけたことがある事、そしてかの有名なJAZZ喫茶「ベイシー」も所有しているようなので、悪質な海賊版では無いと信じています。
中古レコードのリユース市場ではインターネットのサイトでは違法なものは出品禁止のサイトが多いですが、店では流通している場合もあるので、そうしたものばかり集めているコレクターさんもいるようです。

アルバム内容

さてアルバム内容です。sax:Stan Getz, piano:Bill Evans, bass:Eddie Gomez, drums:Marty Morell のカルテット演奏です。
以前も書いたことがありますが、1960年代後半からJAZZミュージシャンが演奏の場を求めてアメリカからヨーロッパに積極的に出て行っています。音楽に関して感性豊かで耳の肥えたヨーロッパの聴衆の前で素晴らしい演奏をすることが多いです。個人的意見ではありますが1960年代後半から1970年代半ばのJAZZミュージシャンのヨーロッパ録音レコードは大抵素晴らしいです
このレコードも素晴らしい内容です。A面で良く知られた曲3曲で突っ走り一気に引き込まれてしまいます。そして一息ついてB面にひっくり返します。
B面の3曲は安定の落ち着いた演奏を聞かせてくれます。ライヴ感たっぷりだけど、ありがちなアドリブやり過ぎ&演奏時間長いという良くないパターンには陥っていないところは、流石大御所ミュージシャン達です。
因みに特徴的なのはA面1曲目「You And The Night And Music」。出だしの3分くらいはStan Getzのソロパフォーマンスで何の曲かわからない状況、Bill Evans Trioはどうした?と思った頃に、ドカーンとカルテット演奏になり曲のテーマが始まります。何度聴いてもゾクゾクします。

この1曲

A面1曲目「You And The Night And Music」と悩みますが、A面3曲目の「Emily」を推します。
Bill Evansの曲で、自身のアルバム演奏でをたくさん録音残していますが、Stan Getzとの共演で二人でテーマを美しく奏でる掛け合いがとても見事です。
是非聴いてみてください。

今回ご紹介したレコードはミュージシャンはメジャー所ですが、レコード自体は本文で書いた通りUnofficial Release(非公式盤)なので見つけにくいかも知れません。
中古レコード屋やyahooオク等で見かけたら即買いをお勧めします。値段にもよりますが内容では後悔しませんよ。

レコードはいいよ!

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