マンハッタントランスファー 「エクステンションズ」

おすすめレコード

今回は1970年代後半から1980年代に大活躍、ポップスからジャジーな音楽をオリジナルからカバー曲まで歌いこなした男性2人女性2人のヴォーカルグループ=マンハッタントランスファー。その代表的アルバムと言っていいレコード 「エクステンションズ」をご紹介します。
当時あまりにも売れていたので、たぶんレコードも世の中に大量にあり中古レコード市場では比較的安い値段で取引されています。しかし時間がたった今聴いてみても、その素晴らしさと4人でのヴォーカルグループが珍しいのとその卓越したテクニックには魅了されます。レコード盤としての魅力もたっぷりな内容です。

マンハッタントランスファーについて

前述したように4人組のヴォーカルグループですが、解散したりメンバーも入れ替わったりは繰り返しているようです。
今回ご紹介するアルバム「エクステンションズ」のメンバーは、男性ヴォーカル=ティム・ハウザー、アラン・ポール 女性ヴォーカル=ジャニス・シーゲル、シェリル・ベンティーン。
この4人の時期が絶頂期でこのアルバムのあと何枚もレコードを発表して大ヒットを飛ばしています。正直当時オンタイムで聴いていた私もこのメンバーでのマンハッタントランスファーしか知らず、解散やメンバーチェンジはウィキペディアで知りました。※ウィキペディアのリンク貼っておきます。
4人ヴォーカルの良いところ満載です。もちろんソロパートの部分やバックでのコーラスを付けたり、4人でなめらかで一糸乱れぬハーモニーを歌ったり。テクニックの凄さといろんなジャンルのカバー曲もアレンジ巧みに歌詞を付け、4人コーラスで歌います。そしてレコード聴くだけでわかる4人の楽しそうな雰囲気。あの曲がこんな感じになるのか。との驚きも感じさせます。

アルバム内容

さて今回選んだレコードは「エクステンションズ」。1979年の作品です。このアルバムからシェリル・ベンティーンが参加したようです。
1970年代は、電気楽器がどんどん進化してきた時期で、ウッドベースからエレキベースへ。そして鍵盤楽器はエレキピアノやシンセサイザーへ。そして録音技術も多彩にになり多重録音が盛んになっています。曲作りも電気楽器を使う前提で作られたり、また曲のアレンジも多彩になってきた時代でした。
その中での肉声を売りにするヴォーカルグループ=マンハッタントランスファー。しかしこのアルバムは決してオールドファッションではありません。
まず曲のアレンジが電気楽器を駆使しながらも、ヴォーカルが引き立つように工夫されている。またある曲はコーラスがシンセサイザー化したのでは錯覚しそうな感じがします。
A面1曲目「バードランド」は、元々ウェザーリポートの代表曲です。シンセサイザーを駆使して作られ、ポップでジャズ的要素もふんだんにある楽しい曲ですが、このアルバムカバーはウェザーリポートの演奏に負けない楽しい出来栄えで、歌詞とヴォーカルを載せたことでよりポップ感が強めになっています。
また4人のヴォーカルアレンジも素晴らしく、ただメロディラインを皆で歌いましたというのとは全く違い、時代の音楽にマッチしています。

A面5曲、B面4曲の構成です。A面1曲目のバードランドで一発ぶちかましてオープニングします。その後少し落ち着かせるための曲が続いてA面最後の5曲目はジャズの名曲ボディ&ソウルを4人のコーラスで歌い上げ終わります。
B面1曲目はトワイライトゾーンというタイトル通り、宇宙的な感じのイントロからいきなり2曲目の8ビートの軽快な曲トワイライトトーンへと繋がっていきます。3曲目で軽くジャジーなシェイカーソングを挟んで、4曲目エンディングのトムウエイツの曲フォーリンアフェアで締めくくります。
A面B面のレコードを意識した完璧なアルバム制作であると思います。

オリジナル・マスター・レコーディング

たまたま私が持っているこのレコードがオリジナル・マスター・レコーディングでした。オリジナル・マスター・レコーディングについては詳しく書かれたブログがたくさんありますので詳しく知りたい方は検索して調べてください。ここではレコードの魅力を伝える意味で簡単に書いておきます。
このレコードのジャケットの上に「ORIGINAL MASTER RECORDING」と書かれています。
これはどういうことかと言うと、レコード盤はプレスして作られていきますが、プレスするためにマスターが必要になります。しかしプレスは一か所で行われる訳ではなく、色んな工場や国(アメリカのレコードを日本版としてプレスする場合)で行われます。なのでプレスするためのマスターは何枚も必要になるためコピーしていきます。
ORIGINAL MASTER RECORDINGとは、コピーされたマスターでプレスしたのではなく大元(オリジナル)のマスターから作りましたというレコードです。
デジタルが当たり前で育ったZ世代の方々はピンとこないかも知れませんが、アナログ時代はマスターをコピーしていくと劣化していきます。そのため音質には影響が出るのは避けられないところです。
ではORIGINAL MASTER RECORDINGのレコードは音が良いの?
これは音に関して技術的な調査をしたものがあるかもしれませんが、私は人間が聴くことなので個人差があり個人で音が良いかどうか判断して楽しめれば良いと思います。
レコードは溝が痛んだり、擦り傷があったり、反ってしまったりデリケートな品物です。でもそれがアナログレコードの魅力だし音楽を手元において大事に扱って注意しながら針を落として聴く楽しみであります。
個人的見解ですが、オリジナル・マスター・レコーディングは音質が良いかも知れないくらいの気持ちで聴いて、盤の痛みなどと合わせて楽しめればよいと思います。
※これも個人的意見ですが、ジャケットの上部にORIGINAL MASTER RECORDINGと印刷してしまったのはレコードのジャケットの魅力を損なう気がして私は好きではないです。

この一曲

アルバム内容のところで曲についても書いてしまいましたが、このブログではあえて1曲選ぶと自分で決めたので選びます。
たぶんこのアルバムのこの1曲で選ばないであろう裏名曲として、B面3曲目のシェイカーーソング。
非常に心地よい軽めの曲でコーラスアレンジと4人の息がぴったりで素晴らしい出来栄えです。うまく表現できないですが、ピアノでいう白鍵と黒鍵の間の音を盛り上げるように歌っています。
是非聴いてみてください。

冒頭書いたように、中古レコード屋でも見つけやすくあまり高くないレコードなので是非購入してレコードで聴いてみてください。

レコードはいいよ!

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