キャノンボールアダレイ「Know what I mean?」

おすすめレコード

1961年に発売されたオリジナル盤でのタイトルは「Cannonball Adderley With Bill Evans – Know What I Mean?」となっています。
アルトサックス奏者のキャノンボールアダレィとピアニストのビルエバンスの競演で素敵なJAZZアルバムになっています。今回はこのレコードを紹介します。

キャノンボールアダレイとビルエバンス

JAZZを良く聴かれる方は「キャノンボールアダレイ」はご存知だと思いますが、一般的にはビルエバンスよりも認知度が少ない気がします。
特に日本人はビルエバンスのファンが多いので、キャノンボールアダレイのリーダーアルバムにビルエバンスが参加しているのに違和感があるかもしれません。
ただ正直JAZZ音楽は曲の中にそれぞれのソロパートがふんだんに盛り込まれるので、あまり気にならないです。特にこのレコードはメンバー4人がそれぞれ出しゃばり過ぎない大人の演奏をしているので全く関係ないです。
因みに誰がリーダーと表示するかは、時々レコード会社側の都合で出来上がるものがあります。
有名なのはBLUENOTEから発売された「SOMETHIN’ ELSE」はどう考えてもマイルスデイビスのリーダー作だが、マイルスはBLUENOTEの主契約ではないのでキャノンボールアダレイのリーダー作になっています。これも名作です。

アルバム内容

サックス:キャノンボールアダレイ、ピアノ:ビルエバンス、ベース:パーシーヒース、ドラム:コニーケイのカルテットのシンプル構成でのアルバムです。
非常に聴きやすい曲が並んでいるのと、全員息の合った名演奏であると思います。
レコードはオリジナル盤の他、各国で発売&再発売されていくのですがたまたま私が持っているレコードは通称「ペラジャケ」というもので、少しジャケットの紙質が弱く解説などがジャケットの裏側に記載されているレコードです。
ペラペラしているという意味での日本語でペラジャケですが、海外では「flipback cover」と呼ばれています。これはジャケット裏面の上部と下部に折り返しがあるからだと思います。
いずれにせよ今ではこのスタイルで作られないので、こうしたレコードを手にするのも中古レコードの楽しさです。

この1曲

これは間違いなくA面1曲目の「Waltz For Debby」です。ビルエバンスの有名曲で自身のアルバムで演奏してレコ-ドに残っています。私はビルエバンスのトリオ演奏アルバムを聴いたあとこのレコードを聴いているので、メロディラインにキャノンボールアダレイのサックスが入ったことによってものすごく深みと広がりが出来てたと思います。この曲を聴きたくなったらビルエバンスのレコードではなくこのレコードを引っ張り出します。
この曲から始まったことによって、このアルバムの期待度がグッと増しその期待通りのレコードになっています。A面4曲B面4曲。どちらの面もちょうどよい長さで盤のチェンジが出来、カルテットの演奏のシンプルさもあって、とても心地よいアルバムとなっています。

JAZZマンの品の良さを感じることが出来るレコードです。
また中古レコード屋で、「ペラジャケ(flipback cover)」のレコードを見たら時々レア物であるかも知れませんよ。こんなところでも楽しんでみてください。

レコードはいいよ!

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