大橋純子 追悼

レコードの魅力 初心者向け

2023年11月大橋純子さんの訃報がネットニュースから飛び込んできました。1970年代後半から活躍していた大橋純子さんは、小柄でボーイッシュな短髪の見掛けからハイトーンでの歌唱力がとても魅力的でした。
今回はかなり独断と偏見ですが、大橋純子さんのレコードとその魅力をご紹介します。彼女のレコードを聴いてみたいという方が増えてくれると嬉しいと思います

大橋純子

ウィキペディアのリンクを貼っておきます。
1970年代後半は、テレビでの歌謡番組もたくさんあり、歌手の方々の露出が多い時期で庄野真代などのニューミュージック系の方々も歌謡番組に出る機会が増えた時期でした。大橋純子も最初は「大橋純子&美乃家セントラル・ステイション」というグループ名義で歌謡曲とも当時のニューミュージックとも違う少しビートの強いロックっぽいオリジナル曲を歌っていましたが、テレビの歌謡界の許容範囲が広がったのかテレビに出る機会も増えていました。
わたしもテレビで大橋純子を知り、レコード買ってじっくり聴きたいと思い入手した次第です。当然当時はサブスクなんてないから、日本のミュージシャンの情報はテレビからの影響大でした。
前述したように、小柄でボーイッシュな短髪の見掛けからのハイトーンでの歌唱の彼女は、歌謡番組の他の歌手たちのなかでも異彩を放っていました。彼女の人気を高めるために事務所があの手この手で有名な作詞作曲者に曲を作らせ、少し歌謡界寄りの曲も歌っていましたがヒットしていました。ちょっと偏見っぽく書きましたが、決して否定している訳でなくこの頃の大橋純子の歌唱はとても魅力的です。

※ちなみに当時は私は大学生で、大橋純子は学園祭の女王とも言われていました。私のいた八王子の大学の学園祭にも美乃家セントラル・ステイションを率いて来て演奏してくれました。良い思い出です。

大橋純子さんは美乃家セントラル・ステイションのメンバーの佐藤健さんというキーボード担当の作曲者と結婚して音楽活動を続けていきます。流行り廃たりの歌謡界からは次第に縁遠くなりますが、二人で繰り出すサウンドはビートの強いアレンジのかっこいいサウンドに、彼女の切れのいいボーカルが乗っかった曲を海外ミュージシャンとのアメリカでの録音でのアルバムが残っており、今もレコードで聴かれている状況でした。特に今のレコードブームと海外でのJティポップの流行もあり海外で彼女の中古レコードが高値で取引されています。

レコードについて

私の持っているお気に入りのレコード3枚と欲しいけど手に入れてないレコード1枚をご紹介します。

・「スペシャルブレンドアルバム」

 1978年のベストアルバム。初期のベストアルバムで大橋純子名義だが、入っている曲や演奏は美乃家セントラル・ステイションと一緒にやっているものが含まれています。初期の大ヒット曲の「シンプル・ラブ」の英語ロングバージョンが収録されているのが嬉しい。美乃家セントラル・ステイションをやめて後に一風堂を結成して「すみれセプテンバーレイン」のヒットを飛ばす土屋昌己の作詞作曲の「FUNKY LITTLE QUEEN」も含まれており、英語歌詞のバリバリロック調の曲もロングバージョンで収録されている。昔はベスト盤とは言え、シングル盤と少し趣向を変え英語バージョンや間奏を長くしたりしたバージョンを収録したり遊び心が詰まっていた。中古レコードとしては楽しいところです。
 またジャケットの絵でかわいらしい彼女の似顔絵が良い。レコードのサイズだから出来る良さだと思います。

・「フラッシュ」

 こちらも1978年の後半のアルバム。最大ヒット曲「サファリナイト」が含まれていて当時よく売れたレコードです。これはちょっと面白いレコードで当時の歌謡界の圧力とビートの強い美乃家セントラル・ステイションとの楽曲とが半分づつ同居している感じです。レコードA面は「サファリナイト」から始まって美乃家セントラル・ステイションのメンバー佐藤健(ご主人)土屋昌己小田健二郎らの曲が収録されており、ノリのよい曲が続きます。方やB面は歌謡界の重鎮筒美京平さんの作曲の5曲で構成されています。事務所の意向で半分づつで折り合い付けたのか、色んな曲を大橋純子が歌いたかったのかわかりませんが、私個人は最近はほとんどA面だけ聴いています。

・「黄昏POSTCARD FANTASY」

1982年の海外録音盤アルバム。ご主人の佐藤健がプロデュースで海外ミュージシャンとの共演。Jシティポップの神髄で海外ミュージシャンもノリノリなのが聴いていて感じます。残念ながらシングルでヒットした曲が収録されていないのであまりヒットしなかったのかもしれません。私も最近中古レコード屋で購入して内容の良さに驚いた次第です。なにせ大橋純子の歌声が素晴らしいし楽しそうに歌っている感じが伝わってくるアルバムです。

・「POINT ZERO」

1983年のアルバム。これは私がまだ持っていないレコードです。何度か中古レコード屋で出くわしたのですが、値段が高くて断念してしまった。今度出くわしたらおこずかいはたいて購入したいと思います。海外で先に認知されて現在中古レコードが状態にもよりますが、100$以上当たり前で取引されています。中身は大橋純子と佐藤健がやりたかった音楽がすべて注ぎ込まれたのではないかと思えるようなご機嫌なレコードです。ほぼ英語曲なので海外でJシティポップサウンドとして受け入れられたのかもしれませんが、洋楽だと言われても違和感ない感じです。
音楽配信サービスで聴けます。私はレコードで聴きたいので頑張って中古レコード探します。

最後に

ご冥福をお祈りします。またいちリスナーとして素敵な音楽をありがとうございます。
正直こんなに大橋純子を好きだっだっけと思うくらい寂しい気持ちで、最近上記のレコードがヘビロテしています。
でも音楽は滅びることはなく、私のように懐かしく聴く人もいれば新たに大橋純子さんを聴いていいなと思う人もいると思います。その媒体としてアナログレコードという壊れやすいが大事に扱いたくなるモノで所有しながら伝えていければと思っています。

レコードはいいよ!

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